京都☆盛華亭最新情報

京都銀閣寺・北京料理盛華亭のお知らせです。

京都の中華料理

◎ 京都における中華料理について

○盛華亭ホームページのトップページに書かれている、

「京都という独特の土地で培われてきた盛華亭の料理は、地元の方に親しみやすく、また、地方からのお客様には京都の中華食文化の一部分を知っていただけると思います。」
という文面や、

○ホームページ内、「中華雑学 No26 京風中華」について、

「では、なぜ京都には独特の中華食文化が発達してきたのか?」

というご質問をよくいただきます。今回は京都の中華料理について。。。



●日本における代表的な中華街といえば、横浜の中華街や、神戸の南京町があげられます。

もともと港町で、このような時代の先端をいく地域には外国人の居留地があり、
その外国人のために、また、そこで働く中国人のために中華料理が作られ、発展してきました。

このような、いわゆる日本の中華の先進といわれる地域から、約半世紀遅れて、
ここ京都にも中華料理が生まれます。

●では、なぜ京都では中華料理の発展が遅れたのでしょうか?

京都には御所があり、明治43年までは、たとえパスポートを所持した外国人で
あろうとも、京都に入るには京都府知事の「入京免状」が必要でした。

この制度が無くなり、日本のどこに行っても良く、どこに住んでも良いという
「雑居令」が出来て、ようやく京都にも中華料理が生まれてくることとなります。

●ここで生まれた中華料理は、中国人の生活のため、といったものではありませんでした。

京都の中華は、祇園などの繁華街、また、古くから地元の人々が暮らす住宅街に店舗ができ、
外国人のための中華料理というよりも、むしろ
「新しいモン好きの地元・京都の人たちに食べてもらう料理」として生まれました。

つまり、その出だしから本来の中華料理の必要性とは異なり、京都の食文化をより豊かにするため
のものとしてスタートしたのです。

●ここ10年位の間に、京都にもいわゆる本場中国の方々が経営する中華料理店が増えてきました。

でも、こういったお店でも、年々、地元・京都の人が好む調理(油の種類や味付け)がなされてるように
見受けられます。京都という土地は、そういう土地柄なのかも知れませんね。

●独自の発展をしてきた京都の中華(京都の中華に限らず、京都の文化は全て保守的に見えて、
決してそうではないのですが。。)を、これからもより一層進化させていければ。。と思っております。

                 参考文献  「京都料理飲食新聞 第169号」
                       これからの中国料理店の経営  武田淳一氏著